出産のためブログ一時休止のお知らせ&会社員Webデザイナーの不妊治療との付き合いかた

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自分の不妊治療の流れについて

3年かかっただけあって、私の治療は手こずったほうかもしれません。不妊治療の流れは人それぞれですが、私は結婚前から妊娠しづらい(自力で排卵する力が弱い)と言われていたため、排卵誘発剤を飲みながら「タイミング療法」から「人工授精」、そして特定不妊治療である「体外受精」「顕微授精」へとステップアップしていきました。

お金がかかる不妊治療は助成制度を積極的に活用しよう!

体外受精と顕微授精は助成制度の対象となる「特定不妊治療」にあたります。私はこの体外受精と顕微授精を合わせて6回経験しました。

助成制度を利用できる回数は最初に制度を利用した年度や年齢によって異なりますが、私の場合は6回まで助成制度が受けられる条件に当てはまっていたので、偶然ながら制度をキリよく全て使い切った感じですねw

特定不妊治療にはとてもお金がかかります。3年も続けるとなると、それはもうリアルに…。なので、助成制度は積極的に活用することをオススメします!特定不妊治療までいかない場合でも、医療費控除を活用するとお金が少し戻ってきますよ。

不妊治療の助成制度について詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

地味に大変な通院。柔軟に働き方を変えてみるのがオススメ

病院通いの時間は時短勤務でカバー

不妊治療に欠かせないのが通院です。これが地味に大変。私は3回ほど転院しましたが、不妊治療の婦人科はどこも待ち時間がとても長い印象がありました。

しかも、排卵の様子を随時確認しながら「明日また来てもらえますか?」と急に言われることもザラにあるため、フルタイムで会社勤めをしながらの治療は困難でした。そのため、私は治療を開始してほどなく上司にのみ不妊治療について打ち明け、6時間の時短勤務にさせてもらいました。

最初は自宅近くの病院に通っていましたが、最終的には会社近くの病院に落ち着きました。自宅近くの病院の時は「遅刻」または「早退」という扱いで出勤していましたが、会社近くの病院にしてからは「中抜け」という手段を取っていました。個人的には遅刻や早退より勤務時間内に1〜2時間抜ける中抜け(抜けた分だけその後残って働く)のほうが時間のコントロールや予定の周知がしやすかったので、この時短勤務+会社近くの病院」という形式がベストだったと思っています。

もしそういった働き方を許してもらえる環境であれば、思い切って上司の方に相談してみてはいかがでしょうか。

Webデザイナーの利点!リモートワーク勤務という選択肢

その後しばらく時短勤務を続けたものの、残念ながら私は妊娠することができませんでした。そこで、いったん仕事から離れてみるべく上司に思い切って退職を考えている旨を相談したところ、「リモートワークで続けるのはどうか」との提案を受けました。

Webデザインの仕事自体は大好きだし、お金がかかる不妊治療期間中に収入が絶たれるのは正直痛いという気持ちもあったため、この提案をありがたく受けることにしました。

SlackやChatworkなどのコミュニケーションツールが発達している現在は、Webデザイナーに限らず、Web系の仕事であれば自宅で働くリモートワークは十分可能になりつつあります。もちろん、ある程度の信頼関係が必要ですが、毎日の通勤や勤務の合間の通院のストレスが減らせると考えたらとても気持ちが楽になりました。(リモートワークならではのストレスというのも多少ありますが…)

といっても完全なリモートワークではなく、週2回出勤してそれ以外は自宅で作業という方法を取っていました。UIのデザインやプログラムの仕様など細かいやり取りはチャットだと難しかったため、会社へ出勤した時に打ち合わせをしてカバーしていました。

その後ほどなくして妊娠できたため、妊娠期間もそのままリモートワークで働いていました。通院時や体調が悪い時などにひとこと報告を入れてすぐに休めたり、妊娠中も自分のペースで働けるのがいいところかなと思います。

もし、自宅で作業が可能な仕事であれば、こういった自分に無理のない働きかたを取りながら不妊治療を続けるのもオススメです!

「限界を作る」のではなく、「期限を決める」のはアリだと思う

さて、制度とか働き方とかは置いておいて、実際どうだったの?というお話。個人的には、ツラくなかったといえば嘘になります。

もちろん、不妊治療中の人が全員そうとは限らないし、気負わず前向きに取り組んでいる人もたくさんいると思います。ですが、ひとつ確かなことは、いくら努力しても必ずしも結果が出るとは限らないのが「不妊治療」です。

不妊治療はよく「身体に負担がかかる」と言われます。たしかに、治療に使う排卵誘発剤や注射は人によっては体調や気分が悪くなることがありますが、私の場合は身体の負担はそこまで感じていませんでした。それよりも、時間がかかるほど、それに比例して「いくら頑張ってもゴールが見えない」という精神的な負担のほうが大きくなっていきました。

身体より精神的にツラくなってしまった時はターニングポイントのサインかも

そんな時、自分の中である変化がありました。私はいつも出勤時にテンションを上げるために割とアップテンポの曲を好んで聴きます。ルーティンみたいなものですかね。その時ハマっていたのがleccaの「Sky is the Limit feat. RHYMESTER」という曲でした。(昔からレゲエもleccaさんも大好きです!)

その曲の中に、「限界はない 限界はない そう思えたヤツに限界はない」という歌詞があって、その部分を聴くと出勤中にも関わらずなぜか涙が出てくるようになってしまいました。その日だけではなく、聴くと毎日必ずなのです。

その時ちょうど社内でも色々あった時期だったというのもありますが、自然と「これは何かのサインかな…」と感じました。

ゴールの見えない不妊治療に自分でコースを作る

その後、上司に不妊治療に専念するため退職を考えていると打ち明けました。

好きな仕事だし、ずっと離れるつもりはありませんでしたが、しばらく治療に専念して、それでも妊娠できなかったら「不妊治療をやめよう」と考えていました。ひとつひとつ段階的に期限を決めた上で、目標に向かって努力しようと夫と2人で話し合って決めました。

結局、先述したように上司からリモートワークの提案を受けたため、仕事をやめることはありませんでしたが、リモートワークを始めた時も、同時に期限も決めていました。そうすることで、自分でゴールの見えない不妊治療のコースを段階的に見えるようにしました。

期限を作ったことで安心したのか、それともリモートワークになったことでストレスが減ったのか、その後まもなくして妊娠が発覚しました。しかも、不妊治療ではなく、リセット(卵巣や子宮を休ませる期間)の合間に自然に授かった子どもだったので尚さら驚きでした。

「自分に限界を作らない」というのは大切なことだと思います。限界を作っては、その先の成長が望めませんしね。ですが、「期限」は自分で作ってもいいのではないでしょうか。「限界を作る」ことと「期限を作る」ことは似て非なるものだと、私は考えています。

「期限を作る」といっても、何も仕事や不妊治療を辞めるとか、そういった大きな決断である必要はなくて、例えば「とりあえず半年くらい不妊治療をお休みする」などでもいいと思います。精神的にツラくなった時は、自分の抱えている不安やストレスが少しでも軽くなる方法を見つける時期なのかもしれません。そんな時は一生懸命歩き続けていた足をふと止めて、あたりを見渡してみてはいかがでしょうか。

なんだかんだ書きましたが、今ではまたleccaの曲を聴いて元気をもらっています。かなり前のものなんですが、すごくカッコよくて前向きになれる曲なので、興味があればぜひ!

Sky is the Limit feat. RHYMESTER
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さいごに

ここまで書きましたが、私が妊娠できたのは、不妊治療と向き合うために柔軟に働き方を変えることを許してくれた夫や上司や会社の同僚、周りのすべての人のおかげです。本当に感謝しています。

私は幸いにも妊娠することができましたが、全ての人がそうしたからと言って必ずしも結果が出るとは限りません。ですが、もし現在同じような悩みを抱えている人がいたら、少しでも参考になれればと思います。

以上、彩でした!

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この記事を書いた人

彩のアバター UIデザイナー

自社メディアサイトのUIデザイナーを経てフリーランスとして活動しています。デザイン・コーディングからサイト運営・改善、バナー作成など色々やってました。

4歳の娘がいます。ゴッホとコーヒーとスナフキンが大好き。

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