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水玉と生きる強さ。「草間彌生 わが永遠の魂」で圧倒的な世界観に酔いしれてきた

国立新美術館で開催中の展示会「草間彌生 わが永遠の魂」に行ってきました!展示会のレポートをお伝えすると共に、前衛芸術家「草間彌生」の作品や魅力、水玉モチーフに隠された意味についても詳しくご紹介します。

草間彌生について

草間彌生さんは、日本を代表する前衛芸術家です。「世界で最も人気のあるアーティスト(2014年/『アート・ニュースペーパー』紙)」や「世界でもっとも影響力のある100人(2015年/『タイム』誌)」に選出され、さらには2016年に文化勲章も受章するなど、88歳を迎えた今もなお精力的に芸術活動に打ち込み、世界中に大きな影響を与え続けています。

草間彌生さんの作品の特徴は何と言っても水玉のモチーフ。草間彌生さんは10歳のころから絵を描き始め、それ以来ずっとこのモチーフを描き続けてきました。水玉は、今では草間彌生さんの代名詞といっても過言ではありません。

ですが、草間彌生さんにとって、水玉は単なるモチーフではありませんでした。幼いころから強迫性障害を患っている草間彌生さんは、モノの形が水玉状になって解体し、部屋や身体、ついには全宇宙が埋め尽くされてしまうという幻覚や幻聴に悩まされていたのです。草間彌生さんにとってそれらの幻覚や幻聴の体験を絵に描くことは、芸術を創り出すだけでなく、「病気と闘う」という意味も込められています。

「草間彌生 わが永遠の魂」の見どころ

「お昼時は会場が空いているらしい」との噂をきいたため、私は12:00頃に会場に行きました。普段がどうかわからないんですが、チケット売り場の行列もそれほどではなく、比較的空いていたんじゃないかな、と感じました。グッズ売り場は大混雑でしたが、それは後ほど詳しくお伝えします!

巨大なかぼちゃのオブジェ

チケット売り場のすぐ横には、水玉もようの巨大なかぼちゃのオブジェがあります!水玉もようかと思いきや、くり抜いた穴だったりするので、中をのぞいて見ることもできますよ。

こちらの巨大かぼちゃは撮影可能ですが、携帯電話・スマートフォンでの撮影のみだそうです。

「草間彌生 わが永遠の魂」かぼちゃのオブジェ

余談ですが、かぼちゃと一緒に人物の写真を撮る時に、現場では「暗黙のルール」が存在していたんですよね。

かぼちゃの周りにはたくさんの人だかりができているんですが、それにも関わらず、すでに撮影している人が撮り終わるのを待って素早く場所を取るという「他人の写真に写り込まないための配慮」がキチンと成立していて、興味深かったです。そういった言葉に出さない「優しさ」みたいなもの、大切だなあと思いました。

真っ白な部屋に水玉シールを貼れる参加型作品!

展示会場の手前にはカラフルな水玉シールを貼れる参加型作品があります!もとは真っ白な部屋だったようですが、私が入った時にはもうすでにシールで埋め尽くされていて、まるで色の洪水のようでした。

最初はその鮮烈な色彩に圧倒されますが、それが不思議と嫌じゃなく、むしろ元気が湧いてくるような感覚でした。

「草間彌生 わが永遠の魂」チケットと水玉シール

シールは部屋を出るときに回収されてしまうので、記念に持って帰るということはできません。どこでも好きなところに全部貼ってしまいましょう!

「草間彌生 わが永遠の魂」参加型作品
「草間彌生 わが永遠の魂」参加型作品

大作絵画「わが永遠の魂」はなんと撮影可能エリア!

入ってすぐに、広いスペースに埋め尽くされた絵画と巨大オブジェが設置されています。こちらは草間彌生さんが2009年から描き続けている「わが永遠の魂」という大型の絵画シリーズで、なんとこのスペースに130点も集約されているんだそうです。

しかも、嬉しいことにこちらも撮影可能エリアなんです!初っ端からワクワクさせてくれますね!部屋一面に設置された絵やオブジェはどれも鮮やかな原色で、まるで色彩の海に飛び込んだような気分になれます。

展示会「草間彌生 わが永遠の魂」と大作絵画「わが永遠の魂」

展示会「草間彌生 わが永遠の魂」と大作絵画「わが永遠の魂」

展示会「草間彌生 わが永遠の魂」と大作絵画「わが永遠の魂」

草間彌生さんの作品は明るい色調の見ていてハッピーになるような絵と、暗い色調の少し怖い印象の絵が入り交ざっていて、その二面性にさらに惹きつけられました。

展示会「草間彌生 わが永遠の魂」と大作絵画「わが永遠の魂」
展示会「草間彌生 わが永遠の魂」と大作絵画「わが永遠の魂」

ちなみに、以下の特設ページで展示作品の一部が見れます!

特設ページ「わが永遠の魂」 | 草間彌生展「わが永遠の魂」国立新美術館

必見!幻想的な体験型作品「無限の鏡の間」

展示の中には、「無限の鏡の間」という体験型の作品があります。全面鏡張りの暗闇の中を、無数の光が鮮烈な色を放ちながら輝いていて、まるで宇宙の中を歩いているような気分になれますよ!

以下は、海外で行われた「無限の鏡の間」の展示です。映像からも幻想的な雰囲気が伝わってきます。

本当に美しくて、個人的にオススメの作品のひとつです。一本道を歩いていく作品なので、立ち止まれないため、私は何度も「出たくない~。ずっとここにいたい」と言っていました。

言い過ぎかもしれませんが、一度入ったら二度と出てこれないような、それでいて「ずっと居たい」という気分になるような、そんな感覚に陥ったのです。

自らも水玉に…「自己消滅(網強迫シリーズ)」

草間彌生さんは自身の芸術を語る際によく「自己消滅」という言葉を用いるそうです。「モノから発せられるオーラが景色全体に無限に広がっていき、自分もいくつもの水玉となって消滅していく」という意味だそうで、これは幼少期から始まっていた幻覚や幻聴の体験と繋がっていることがわかります。

自らが消えてしまうような感覚。それと常に向かい合わなければならないというのは、一体どれほどの恐怖なのでしょう。「自己消滅(網強迫シリーズ)」は、そんな恐怖に身ひとつで立ち向かう草間彌生さんの強さが色濃く表れているように感じます。

草間彌生さんの決して負けない強い心や魅力が伝わって来ると同時に、自分が弱気になっている時に勇気をもらえるような気分になれます。ぜひ見てみてください!

グッズ売り場は大混雑!

展示が終わってしまった寂しさの後にやってくるワクワク感がたまらなく好きです。最後に絶対寄りたい場所、「グッズ売り場」!展示会のオリジナル商品もたくさんあります。

…が、本展示のグッズ売り場、めっちゃ混んでます…!

本当に、こんなの初めてってくらいの混雑でした。やっぱり、草間彌生さんのグッズは大人気なんですね…。私はお会計をするのに30分くらい行列に並びました。買うまではとっても楽しいですが、レジに並ぶ前には覚悟が必要です!

展示会「草間彌生 わが永遠の魂」グッズ

展示会は5月22日まで!

展示会「草間彌生 わが永遠の魂」は、国立新美術館で5月22日まで開催しています。より詳しい情報は公式サイトを参照してくださいね!

「草間彌生 わが永遠の魂」概要

  • 期間:2017年2月22日(水)- 5月22日(月)
  • 休館日:毎週火曜日  ※5月2日(火)は開館
  • 開館時間:10:00 – 18:00 金曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)
    ※4月29日(土)~5月7日(日)は毎日20:00まで開館
  • 入場料(当日):一般 1,600円 / 大学生 1,200円 / 高校生 800円
  • 会場:国立新美術館 企画展示室1E【東京・六本木】
  • 公式サイト:http://kusama2017.jp/

さいごに

病気や障害といった自分のハンデを個性に変えただけでなく、唯一無二の「才能」にしてしまった草間彌生さんを、芸術家としてだけでなく、一人の人間として私は深く尊敬しています。作品のみならず、草間彌生さん自身の魅力が強く伝わって来る展示会だったので、もし興味がある方はこの機会にぜひ、展示会に足を運んでみてください!

参考文献

記事を書くのに以下の本を参考にさせていただきました!少し前の本ですが、草間彌生さんの魅力がギュっと詰まっていてオススメです!

ペンブックス14 やっぱり好きだ!  草間彌生。 (Pen BOOKS)
CCCメディアハウス
売り上げランキング: 181,812

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