先日、「休息を考える」をテーマにしたイベントに参加してきました。産後久しぶりに参加したオフラインのイベントです。
久しぶりにオフラインの魅力を改めて実感し、自分や他者との関わりや「休む」ということについて改めて考えるきっかけになったので、レポート記事でアウトプットします!
前半:ミニセミナー
休みたい時に休める組織とは?キーとなるのは「多様性」
前半テーマは「自分らしく」「心地よく」暮らし働き続けることの必要性について。一見すると「休息」とは関係なさそうですが、よくよく聴いてみると「組織内での休息」に深く関係している内容でした。
個人的に印象的だったのは「多様性を尊重すること」という言葉でした。
たしかに、日本人にありがちな「有給取りづらい」問題などは、ここにあるのではないかなと思います。
例えば、以下のような思考回路です。まさに負のスパイラル…。
- 自分は休みたくても、休めない
- 自分が十分に休んでいないのであれば、他者も休むべきではない
- 結果的に、全員休めない
ここに、「多様性を尊重する」ということが当たり前に意識できる組織であれば、たしかにもう少し改善できそうだなと感じました。
例えば、一人一人が以下のような考えができると、今より少し優しい世界になりそうですよね。
- 他者が不調を訴え、休みを希望している
- 自分はその程度の不調では休まないが、そもそも他者と自分は違うし、違ってもいい
- 他者も自分もそれぞれが必要な時に休息を取る
「休息」がもたらすメリットとは?
次のテーマは「休息」がもたらすメリットや、休息のアイデアについて。興味深かったのは、休息には7つのタイプがあるということです。
たしかに、ひとくくりに「休息」といっても、何をしている時が一番「休んだ」と感じられるかは人それぞれですよね。この件については、後の座談会でさらに強く実感することになるのでした…。
休息の7つのタイプ
- 身体的な休息:
睡眠や昼寝。マッサージなど。 - 精神的な休息:
脳を休ませる。仕事を定期的に休むなど。 - 感覚の休息:
外部からの刺激を減らし、感覚を休ませる。スマホを見る時間を減らすなど。 - クリエイティブの休息:
アイデアを出し続ける(アウトプット)のをやめ、創造性を育むようなことをする(インプット)。能動的な休息。 - 感情の休息:
気持ちを抑え込まないようにする。親しい人に話を聞いてもらうなど。 - 社会からの休息:
人と離れて1人になる時間を持つ。 - 魂の休息:
宗教活動(祈り)など。そういったものがない場合はボランティアや瞑想。
後半:座談会
身体の不調はすぐに休むのに、心の不調時はなかなか休めない…
後半は同じテーブルの方と座談会形式です。紙とペンで話し合った内容をメモするというもので、オフラインならではの楽しみがありました。
ひとつめのテーマは「最近、休めてる?」というもの。
「休みたい時ってどんな時だろうね?」という話題になった時にグループ内で出た以下の回答がとても印象的でした。
「身体がツライ時は普通に休もうと思うけど、精神的にツライ時って、なかなか休みづらくないですか?でも、そういう時こそ休みたいんですけどね…」
たしかに!!と強くうなずいた場面でした。
お腹が痛い、熱がある…のような身体の不調時は割とすぐに「休まなきゃ」と思うのに、「(身体は何ともないけど)気持ちが憂鬱だし悲しい」のような時は、あまり休まないことが多いのではないでしょうか?
どこか、「こんなことくらいで…」という後ろめたい気持ちもあったりして。
これは特に女性に多いのではないかと思うのですが、「身体の不調が元をたどると心の不調が原因だった」ということはありませんか?例えば「ストレスで月経が遅れる」といった事例も、そういったことの積み重ねの結果なのではないかなと思いました。
「身体がツライ」と「心がツライ」。
どちらも確かに感じている「不調」なのに、心のほうが我慢しがちなのは不思議ですよね。
心と身体は繋がっているからこそ、積極的に心の不調時も休息を意識したいと思いました。
(自身も休み下手なほうなので、すぐには難しいかもしれませんが…)
自分にとっての「休息」ってどんな時?
次のテーマは「何があれば、何をすれば心地よい『休息』を取り、自分らしく、心地よく働きつづけることができるだろう?」
このテーマを考える最初の切り口として「何をしている時に休めていると感じるか?」でした。
同じグループ内の方は外に出かけるタイプのアウトドア派の方が多く、「運動」「旅行」「友達とごはん」といった回答が目立ちました。これは先述した休息の7つのタイプでいうと「クリエイティブの休息」にあたるのかなと感じました。
対して、私は完全にインドア派。家でひとりで静かにコーヒーを飲みながらソファで読書している時が一番「休めてるな〜」と感じます。ソファで昼寝するのも好き。「身体的な休息」や「社会からの休息」が近いかもしれません。
どんな休息のタイプが合っているのかは、人によって全く違うのだということを改めて実感しました。
「いま必要な休息」って、本当にそれなの?
ここから、さらに自分の体験を振り返って深堀りすると、「タイミングに応じて休息のタイプを使い分ける」ことも重要だと感じました。
例えば、私もゴロゴロ漫画ばっかり読むような休息だけではなく、本当なら皆さんみたいにアクティブな休息も取り入れたい。
そう考えて2週間ほど早朝ヨガ(30分)にチャレンジしたことがあったんですが、結果的にまったく前向きな気持にならなかったんですよね…。
それどころか「なんで、朝っぱらからヨガなんてやって貴重な30分使ってんだ」くらいのやさぐれた気持ちにまでなってしまいました(早朝ヨガやっている方いたらごめんなさい…)。
さらには打ち合わせで「大丈夫ですか?すっごい疲れた顔してますよ」と言われてしまう始末。「もうやめたやめた!」と次の日は8時間くらいたっぷり寝てみたら、朝からものすごく前向きな気持ちになれました。
今思えば、その時の自分に必要だったのは、「クリエイティブな休息(ヨガや運動)」ではなく、「身体的な休息(睡眠)」だったんですよね。
他の人がやっているからじゃあ自分も…というのではなく、「自分にとっていま何が一番心地よいのか」を知っていることが重要なのかなと感じました。
さいごに
「最近、休めてる?」と聞かれて「うん!超休んでる!快適!!」と答える人はいまの現代あまりいないのではないでしょうか。(偏見ですかね?)
このイベントを参加して感じたのは「人によってベストな休息のとり方は様々で、正解はない」ということです。
Googleがあれば大抵の答えは得られる現代。ですが、本当に必要なのは「自分にとってベストな休息とは何か」を自分で考えることなのかなと感じました。
もし、「最近あまり休めていないな」と感じている方がいたら、考えるきっかけになればいいなと思います。
以上、彩でした!
余談
「早朝ヨガ」はその後自分なりに調整し、10分くらいで早朝や始業前、寝る前など、一日の中に細切れで取り入れたところ、よい効果をもたらしそうな気配があります。
引き続き試行錯誤したいと思います!
コメント