肩書きなしで自分を紹介できる?「感性的自己紹介」とは

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現在、尾石晴さんが講師をつとめる「感性的読書会」というオンライン講座を受講しています。

記念すべき第1回は「感性的自己紹介」。やってみたら早くもぼんやりとしていた自分のことが少し見えてきたような気がするので、備忘録を兼ねてレポートを書きます。

目次

「感性的読書会」とは?受講を決めた理由

「感性的読書会」とは、株式会社フライヤーが主催するオンラインコミュニティ「flier book labo」内で、尾石晴さんが講師をつとめるオンライン講座です。「自分の『好き』に気づく」というコンセプトに惹かれて受講を決めました。

ここ最近、自分の「好き」のセンサーが鈍ってきていると感じています。

特に産後になって「自分がどうしたいか」より「子どもや夫にとってはどちらのほうがいいか」という基準で行動を決めることが増えました。そして、気づいたら自分自身は何が好きで、何が嫌いで、どうしたいのか?よくわからなくなってきている。

このキャンプを通じてそのヒントを得られればいいなと密かに思っています。

DAY1:感性的自己紹介

記念すべき講座第1回(DAY1)は「感性的自己紹介」。課題は以下のようなものでした。

私というのは「どんな感じ」か?スライド(Googleスライド)1枚に表現する

生年月日や学歴や出身地などの情報を使わずに、あなたはどんな感じ?かを表す自己紹介スライドを作ってきてください。写真や色、音、文字、何を用いても構いません。

意識したこと:「肩書き」はつけない

最初に「生年月日や学歴や出身地などの情報を使わず」という指示を読んだ時に、「肩書き」も使うのはやめようと思いました。

「フリーランス」だとか「デザイナー」だとか「4歳児のママ」だとか、そういった肩書きも、恐らく他人にとっては🚹🚺のような、どこかで見たことがあるような記号でしかないのだろうな、と漠然と感じたからです。

ですが、これが意外と難しい…。今まで色々な場面で演じてきた肩書きや役割を抜きに、自分自身を紹介するというのはこんなに難しいのかと思いました。まるで、肩書きを取ったら自分には何も残らないのではないかという怖さもありました。

次からは、自分の感性的自己紹介のスライドと、作った時の思考などを深堀りしてみます。

解説:私の感性的自己紹介

自分なりに作ってみたスライドは以下のようなものでした。

感性的自己紹介のスライド

※ムーミンの挿絵は自分の模写なので今回はギリギリOKとさせてください。本の表紙はグレーかもしれないので消しておきます。

①ブログのヘッダー画像:好きな色

特に深い意味はなく、「青緑っぽい色が好きだから」とかそんな理由だったと思いますが、私はブログと同じ名前の屋号で仕事をしているので、無意識に「肩書き」に囚われていたのかな〜とも思いました。

ですが、ヘッダーデザインはそもそも自分の好きなもの(星月夜・マグリット)を詰め込んだ画像なので、感性的自己紹介のテーマには即していたのではないかなと思います。むしろそれを言えばよかった。とっさに言えないくらいに、自分の「好き」に無頓着になっているなーと感じました。

ブログのヘッダー画像

②アイコン:他人から見られたい自分

私(彩)のアイコン

左側のアイコンを置いた理由は、半分はスペースが余ったので装飾目的でした。

ですが、「何故このアイコンを置いたのか」もう少し深堀って考えてみたら、これは自己紹介するにあたって「他人からこういう風に見られたい自分」なんだろうなと漠然と感じました。

このアイコンはイラストレーターの白村くま子さんに依頼して描いていただいたのですが、仕上がり時は2パターンの表情がありました。

1つは目は視線はこちらを向いているけれど、少しぎこちないような笑顔のパターン。2つめがいま使用しているにっこりと微笑む表情のアイコンでした。

ぎこちない笑顔は、恐らく依頼時に送った私の写真がそういう表情だったのだと思います。本当を言うとそちらの方が実物の私にそっくりで、シンプルな絵なのに表現力の高さに驚かされました。

ですが、私がもうひとつの笑顔のアイコンを選んだのは、きっと私が「そういう風に人から見られたい」からだったと思います。

人が私を思い出す時、いつもにっこりと笑っている私であるように。

③ニンニ:自分の今の状態(キャンプ参加の説明)

小説「ムーミン谷の仲間たち」ミイとニンニの挿絵

小説「ムーミン谷の仲間たち」の一編に登場する挿絵を模写したものです。スライドを作る時に、最初に入れようと思ったもので、自己紹介というよりはキャンプ参加の理由です。

右側の顔の見えない女の子は「ニンニ」といいます。ニンニは育てのおばさんから自分をことごとく否定され続け、とうとう全身が透明になってしまった女の子です。

ムーミン一家にきてみんなに優しくされたおかげで、手や足が少しずつ見えてくるのすが、「顔だけが」なかなか見えてこない

なぜなら、ニンニは自分が何が好きで、何が楽しくて、何に対して怒りを感じるのかわからないため、いつもどこか感情を出し切ることができないんですね。

対して左側の「ミイ」はまったく正反対で、いつも自分に正直な生き方をしています。自分の楽しい事しかやらない。やりたくないことは絶対にやらない。なので、ニンニを見ているとイライラしてしまう。そしてある日、ニンニはミイにガツンと怒られてしまう、という状況がこの絵なんですね。

この「自分の顔が見えない」というのが今の自分みたいだな、と思って私はこのキャンプに参加しました。

④好きな本3選:自己の開示

「読書会なので、好きな本をのせておこう」くらいな理由でした。(画像を消してしまったので)ラインナップは左からこんな感じ。

何故このラインナップだったのかを掘り下げてみると、ニコニコしたアイコンだったり、「ムーミン」のような基本的に平和な物語だったり、ファンタジー小説だったり…人畜無害そうな自分「だけじゃない」みたいな気持ちがあったのかもしれません。

古谷実はとても好きな漫画家さんで、中でも特に「ヒミズ」は好きな作品ですが、バッドエンドということもあり周囲にあまり好きであることを公言していませんでした。

以前に後輩に古谷実さんの漫画を貸した時理解不能なんでもう貸さないでください」と言われたことは未だにトラウマです。(貸したのはヒミズじゃなかったと思いますが…)

※後輩は冗談半分でしたけどねw(多分)。

感性的自己紹介でわかったこと

人が覚えていられる「情報」はごくわずか

感性的自己紹介が終わった後、自分が他の方の自己紹介をほとんど覚えていないことに気づきました。

私は聞き取りの能力が高くないので、耳で聞いた内容が頭に残りにくいのですが、それを差し引いても他の方の自己紹介を聞いて記憶に残っている情報は1つか2つ程度でした。

そして、私が共通して覚えていられたのは、その人にとって思い入れのある「好きなもの」や「エピソード」でした。それだけで今回の感性的読書会のコンセプトである「自分の好きに気づく」ことの重要性が浮き彫りになった気がします。

意外と「トップバッター」になれる

自己紹介は全部で2回やりましたが、私は2回やって両方トップバッターでした。自己紹介のトップバッターって緊張しますよね。本当はすごく苦手です。

私は別に「ガンガンいこうぜ」タイプではありません。どちらかというと「いのちだいじに」。

だけど、誰からも「私やりますよ」がすぐ出てこない場合は、割と手を挙げられるんだな、と事実を振り返って気づきました。自分では「トップバッターなんて絶対やらないタイプ」だと思っていたので、知らなかった自分を見つけたような感覚がありました。

「空気に耐えきれなかった(忍耐力がない)だけ」とも言えますが、「やろうと思えば意外とやれる」とも言えるかなと、前向きに考えようと思いました。

さいごに

DAY1は、緊張しやすい私にとってはドッと疲れる会でした。それと同時に、とても貴重な学びの機会にもなったと思います。1日に何回も自己紹介したり、誰かの自己紹介を聞く日って、そんなにありませんよね。

感性的自己紹介を経て、誰にでもあてははるような「情報」よりも、例え漠然としていたとしてもその人にしかない「感性」のほうが後々の印象に残るんだなぁと実感。

もし、自己紹介をする機会があったら、「私はこんな感じ」という自分独自の好きなものやエピソードを追加してみてはいかがでしょうか?

以上、彩でした!

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この記事を書いた人

彩のアバター UIデザイナー

自社メディアサイトのUIデザイナーを経てフリーランスとして活動しています。デザイン・コーディングからサイト運営・改善、バナー作成など色々やってました。

4歳の娘がいます。ゴッホとコーヒーとスナフキンが大好き。

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